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2026/10/11 14:03

Design Seed Project / ベナン

実施時期: 2026.7 – 2027.3(企画・教材開発・現地授業)
プロジェクト依頼者: J. K. 様
クリエイティブパートナー: 甲谷 一 氏(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
企画・実施: Lemu Harmony
現地パートナー: Wilfrid Degbo 氏(Nansewe NGO)
実施地域: クパンクパン地区(コトヌ市・ベナン)
参加者: 8歳〜23歳の子ども・若者たち


「知らない世界」との出会いが、未来を広げる

将来、どんな仕事に就きたいだろう。
自分には、どんな可能性があるのだろう。

子どもたちが未来を思い描くとき、身近にある経験や、これまで出会った世界が、その想像を形づくる大切な手がかりになります。

アフリカの子どもたちにとっても、さまざまな仕事や生き方を知り、自分の将来について考える機会はとても大切です。これまで知らなかった世界に出会うことは、新しい興味を生み、自分の可能性を広げるきっかけになります。

今回、ベナンの子どもたちが出会うのは、「グラフィックデザイン」の世界です。

色や形、文字を組み合わせ、ものの魅力を引き出すデザイン。その面白さに触れながら、よく見て、感じて、考え、自分なりに表現することを学んでいきます。

デザインとの出会いが、子どもたちの好奇心を刺激し、世界の見方を広げ、これからの未来を思い描くひとつのきっかけになることを願っています。

今回、教材の開発と監修には、アートディレクター/グラフィックデザイナーの甲谷一氏にご協力いただきました。専門家の知識と経験を生かしながら、子どもたちがデザインの魅力を発見し、自分の感性を育てていけるカリキュラムをつくっています。

本物を見て、感じて、感性を育てる

授業は、線や図形、色といった、グラフィックデザインの基本に触れることから始まります。

実際の作品を見たり、身近なものをじっくり観察したりしながら、色の組み合わせや形の面白さ、文字の見せ方など、普段は意識していなかった表現の工夫に気づいていきます。

演習では、自分の好きなものを持ち寄り、「どこが好きなのか」を自分の言葉で伝えます。

友だちの話にも耳を傾けると、同じものを見ていても、好きなところや心に響くところは一人ひとり違うことがわかります。

自分が感じたことを言葉にすること。相手の感じ方に触れること。

そうしたやりとりを通して、自分の感性を育てるとともに、さまざまなものの見方や表現を受け入れる力も育まれていきます。

教材には、グラフィックデザインの巨匠たちが手がけ、長く読み継がれてきた絵本も取り入れます。色や形、レイアウト、ページをめくるごとに広がる表現の世界。優れた作品に触れる体験が、子どもたちの好奇心を刺激し、新しい発想のきっかけになることを願っています。

線から始まる、デザインの世界

デザインの入り口は、身近なところにあります。

線を引く。
形をつくる。
色を組み合わせる。

自分の目で見て、頭で考え、手を動かしてみる。そうしたシンプルな体験の中に、デザインの基本が詰まっています。

今回のカリキュラムでは、身近な道具を使いながら、実際に手を動かし、試行錯誤することを大切にしています。

そして、授業の後半では、それまでに学んだことを生かし、自分たちが考えるプロジェクトのロゴづくりに取り組みます。

文字の形や組み合わせ、シンボルの意味や見せ方を考えながら、自分たちのアイデアをひとつのデザインへとまとめていきます。

自分の考えが形になっていく喜び。思い描いたものを、工夫しながら表現する楽しさ。

そうした経験が、子どもたちにとって、ものづくりの面白さを知るとともに、自分の可能性を感じる機会になればと考えています。

デザインを通して、人生を豊かにする

私たちがデザインを学ぶことに込めているのは、将来の職業につながる技術だけではありません。

身のまわりの美しさに気づくこと。ものごとをさまざまな角度から眺めてみること。自分の考えを工夫して表現すること。そして、自分とは異なる感じ方を持つ人と出会うこと。

こうした経験は、デザインの世界を超えて、さまざまな仕事や日々の暮らしにもつながっていきます。

何気ない景色の中に美しさを見つけたり、自分なりのアイデアで何かを工夫したり。そんな小さな発見や創造の積み重ねが、人生をより豊かで楽しいものにしてくれるのではないでしょうか。

デザインとの出会いが、子どもたちの世界を広げ、これからの人生を彩るひとつのきっかけになることを願っています。

このプロジェクトに込められた想い

子どもたちに、若いうちからデザインの美しさや楽しさに触れる機会を届けたい。デザインの世界を知ることが、子どもたちの可能性を広げ、未来を豊かにするきっかけになってほしい。そのようなご依頼者様の想いから、このプロジェクトは生まれました。

その想いに応え、デザインの第一線で活躍されている甲谷一氏が、教材の開発と監修にご協力くださいました。甲谷氏の知識と経験がベナンの子どもたちの学びにつながることを、私たちも大変嬉しく思っています。

このような貴重な機会と温かいご支援をいただけたことに、心より感謝申し上げます。

プロジェクトに寄せて

Lemu Harmonyさんは、誰かの想いや考えを一つの行動プロジェクトとしてまとめあげ、実現へと導くことが上手な会社だと思います。

きっかけは、何気ない会話でした。私がデザインが好きなこと、面識はないものの甲谷先生を大変尊敬していること、そして「子どもの頃にデザインの世界を知っていたら、人生が変わっていたかもしれない」というお話をしたことから、このプロジェクトが生まれました。

おかげさまで、子どもの頃に出会いたかったデザインの教科書を、憧れの甲谷先生につくっていただき、アフリカの子どもたちに届けられることになりました。

私のように、大人になってから「もっと早く知っておきたかった」と後悔する人が一人でも減るよう、子どもたちに、若いうちからデザインの楽しさを知ってもらえたら本当に嬉しいです。

ご協力くださった皆様に、心より感謝申し上げます。アフリカの子どもたちに、笑顔が増えますように。

J. K.

アフリカの子どもたちへの教材づくりに携わる機会をいただけるとは、思ってもいませんでした。デザインを通して学んできたものを、このような形で役立てることができ、とても嬉しく、幸せな体験になりました。

デザインの面白さに触れることで、子どもたちの日々が、より明るく楽しいものになりますように。

甲谷 一

2026年10月、Design Seed Projectの授業がスタートしました。これから、子どもたちの学びや制作の様子をNEWSでお伝えしていきます。

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